金融政策を考える時に、特定の手段を念頭に置いたり、
排除したりすることはしないと述べた。
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そのうえで、必要と判断される場合には、適時・適切に
政策対応を行うとの考えを示した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●実体経済注視で金融政策進める姿勢前面に
<セントラル短資 執行役員総合企画部長 金武審祐氏>
金融政策決定会合後の白川方明日銀総裁の会見を通じて、
まず感じることは、先の臨時会合で決めた追加金融緩和は、
円高により景気に下振れリスクが出始めたので、
それを先取りして対応した政策というものだ。
今回の追加緩和の効果として、短期国債利回り・TIBROが
幾分低下していることを挙げている。
為替に対する効果は限定的と見ていたようだ。
今後の追加緩和に関しては、日銀の景気シナリオを
変更せざるを得なくなるタイミングになると思われる。
つまり、円高/株安の実体経済に与える影響を見ながら、
金融政策を進めていくことを前面に出している印象だ。
●臨時会合の効果限定的で日銀への円高対応期待は後退
<大和証券キャピタル・マーケッツ 金融証券研究所投資戦略部 部長 高橋和宏氏>
会見の内容は想定の範囲内で、特段、材料となるものはない。
足元でドル/円為替が1ドル83円台に入っているが、
グローベックス(シカゴの24時間金融先物取引システム)で
米株先物が軟調となっているなどの背景もあり、
必ずしも白川総裁の会見で円高が進行したとは断言できない。
ただ、8月30日の臨時金融政策決定会合での追加金融緩和政策が
円高に与えた効果が限定的となった結果、日銀に対する
円高対応への期待感は後退しているのではないか。
あまり変わらず、新しいメッセージない
<パインブリッジ・インベストメンツ 債券運用部長 松川忠氏>
ヘッドラインを見る限りでは、これまでとあまり
変わっていない印象を受ける。
必要と判断すれば適時適切に対応するとの文言があるが、
8月30日の臨時会合で追加緩和を決定したときも、
このようなことを言っていた。
よって、きょう何か新しいメッセージを発したとは思わない。
また、特定の手段を排除せず、さまざまな選択肢を
検討するという文言も、以前から日銀が言っていることであり、
踏み込んだコメントとは言えないだろう。
もっとも、前日までの円債市場は暴落していたが、
こうした文言を再確認するだけでも、忘れていたものを
思い出させてくれる面がある。
日銀も金利が上がり続けることは好ましくないと
思っているはずで、それを和らげるような
コメントをしたと受け止めらる可能性もあるのではないか。
米国経済については二番底はないとの見方のようだ。
そうであれば、自然と円高も戻っていくとの認識か。
また、円高メリットの活用で海外資産の買収を
進めやすいと言っているが、これは円高が一方的に
悪いわけではないということ。
円高のメリットも言っているので、追加緩和を
することによって急激に円安しようとは聞こえなかった。
以上を踏まえると、自律的に米国景気が回復してくれば
自然と米金利が上がり、円高は是正されるので、
日銀としてできることは限られているというのが
メーンのメッセージだと思う。
ただ、国債がどんどん売られてしまうと良くないので、
その時は何らかの助け船も期待できる、
国債マーケットからすれば安心できるような感じも受けた。